2015年2月11日水曜日

第二の人生を考えてみる

 小生50歳を過ぎ、お陰様で子供たちも就職活動を始めており、ぼちぼち第二の人生を考え始めております。
 どう生きるべきかを考えるにあたり、先日都立中央図書館に行って、江戸時代の高齢者の実態を調べてみました。参考になった書籍をご紹介させて頂きます。

江戸時代の老いと看取り (日本史リブレット)
 武士に定年はなく、70歳になったら隠居(=退職)が認められるが、70歳までは傷病等の事由でなければ自己都合退職が認められなかったようです。 また、有能な人材は70歳を越えても死ぬまで働く(奉公)ことを求められ、文字通り終身雇用制でした。
 町人の場合は、そこそこの財産を得て後継者が育つと、隠居をすることが多いようです。隠居後は趣味に走ったりして、文化人になるケースが多いようですが、伊能忠敬みたいに日本地図を作っちゃった人もいます。世襲制で職業選択が限られる中、経済的お膳立てを整え、自分が最もやりたかった仕事に転職するのが隠居、というイメージを持ちました。

杉浦日向子の江戸塾
杉浦日向子の江戸塾 特別編
 ちょっと話は逸れますが、三行半って、女房が旦那に強制的に書かせるもんなんですね。新しい男ができると、三行半で乗り換え。俺は江戸時代に生まれなくて良かった!熟年で三行半なんかやられたら、たまったもんじゃない。(注:日本の現行制度上、熟年離婚は、年金受給、相続等経済的に不利なため、新しいパートナーとは事実婚の形態を取ることが多いようです)
 それだけ女房の経済力は強かった。女房は、洗濯、掃除、引越、お惣菜屋等のニッチビジネスを手掛け、旦那より収入が多いのはザラ。八百屋のカカアは、8文の野菜の売れ残りくずを漬物にして、16文で売ったりしてたようです。くず野菜に付加価値をつけて売るなんて、粋ですね。
 こんな女房が隠居したら、扶養負担は減るけど収入は変わらないわけだから、リッチになった可処分所得で、立ち飲みに行ったり、隣町の句会(=合コン)を楽しんだりしてたようです。
 立ち飲みも合コンもそんなに贅沢な遊びではありません。男性も女性も、貯蓄を取り崩さずにそこそこ楽しめるだけの収入を得て、経済的に自立しておくことが重要と思いました。 自分がやりたい仕事で自立できるとベストですね。

 Ubuntu StudioのPCオーディオ版も限りなくニッチだと思います。ひょっとして将来、これで老後の小遣い稼ぎができたらいいなあ。(甘いか?)

今後も時々、第二の人生を議論していきたいと思います。