2014年6月29日日曜日

Ubuntu Defaults Builderで細工したこと(2)

作業用ディレクトリでubuntu-defaults-templateを実行し、テンプレートを準備します。

テンプレートの/hooks/chrootに追加した記述は以下のとおりです。
#ローカルファイルのコピー
mkdir -p /etc/skel/
wget -O - http://localhost/autoconfig.tar.gz | ( cd /etc/skel ; tar xvz )
mkdir /etc/skel/デスクトップ/
wget http://localhost/初期設定.desktop -O /etc/skel/デスクトップ/初期設定.desktop
chmod -R 755 /etc/skel/

テンプレートのdepends.txtに「gksu」を追加。

テンプレートの/webbrowser/bookmarks-toolbar.txtに以下のURLを追加。
https://www.google.co.jp/ Google
http://radiko.jp/ radiko.jp
http://www3.nhk.or.jp/netradio/ らじる★らじる
http://www.shoutcast.com/ SHOUTcast
http://tunein.com/radio/Music-g1/ tunein

Ubuntu Defaults Builderで細工したのはおおむね以上です。たぶん、アプリケーションのインストールは、depends.txtに記述すればいいと思うのですが、Ubuntu Defaults Builderの設定と競合するのが怖いので、日本語入力対応も含め、シェルスクリプトで行うことにしました。

Ubuntu Defaults Builderで細工したこと(1)

パソコンをUbuntu Studio 14.04の環境にしてからの作業になります。

Ubuntu Defaults Builderをソフトウエアセンターでインストールした後、作業用ディレクトリを設けます。

/usr/bin/ubuntu-defaults-imageを作業用ディレクトリにコピーし、geditでubuntu-defaults-imageの「FLAVOUR=ubuntu」を「FLAVOUR=ubuntustudio-dvd」に変更。(これでUbuntu StudioベースのカスタマイズDVDを作成することができます)

/usr/share/livecd-rootfs/live-build/auto/configの308行目「add_task install minimal standard ubuntustudio-desktop ubuntustudio-audio ubuntustudio-font-meta ubuntustudio-graphics ubuntustudio-video ubuntustudio-publishing ubuntustudio-photography」を「add_task install minimal standard ubuntustudio-desktop ubuntustudio-audio ubuntustudio-font-meta」に変更。(要は、オーディオに関係ないパッケージを削除することにより、DVDイメージの容量を小さくします)

micro-httpdをソフトウェアセンターでインストールします。
あらかじめ作成しておいたシェルスクリプト、設定諸ファイル、デスクトップに貼るシェルスクリプトへのリンクを/var/wwwにコピーしておきます。

PCオーディオ用Ubuntu Studioを作成するまでの大まかな道筋

まず、Ubuntu Defaults Builderを使って、本家Ubuntu Studioから、PCオーディオ用Ubuntu Studioを作成する手順を踏みました。

ただ、これではカスタマイズを十分に行うことができないので、シェルスクリプトを作成し、それをDVDイメージに組み込み、Ubuntu Studioインストール直後にシェルスクリプトを実行することで、自動的に諸々の初期設定を行う仕組みにしました。

シェルスクリプトの作成は、linuxの教科書等を参考に何とかできたのですが、Ubuntu Defaults Builderとなると、いろいろコツがあるようで、以下のURLを参考にさせて頂きました。心より御礼申し上げます。


以上総論でした。

PCオーディオ用Ubuntu Studio 14.04を順次公開していきます。

なんとかDVDイメージができました。

まだ、あまり自信がないので、mixiのコミュニティ「ネットワークオーディオ推進会!」のトピック
「16.Linux系(PC/ネット)オーディオ」にREADME、インストールガイド、DVDイメージのURLを貼っておきましたので、ご興味のある方は、ご覧ください。

なお、インストールする際は、あくまでも自己責任でお願いします。

SHOUTcastとFlashplayer

Ubuntu Studio 14.04のデフォルトブラウザはFirefox。らじる★らじる、radiko.jp、tuneinでは、ブラウザにおける操作でFlashplayerが立ち上がり、そのまま再生することができるのですが、SHOUTcastだけは、Flashplayer-pluginがなぜかうまいこと起動せず、Audacious経由の再生になります。

ましてや、最近わかってきたことなのですが、 ブラウザでFlashplayer-pluginが立ち上がった場合、QJackCtlが起動してなくても、jackd経由で再生ができることが、わかってきました。

SHOUTcastでFlashplayerが起動すれば、操作の単純化が実現できるのですが…

なお、上記の議論は、pulseaudioが起動しない環境での話です。

2014年6月22日日曜日

JACK起動の自動化

Ubuntu Studio 12.04では、DeaDBeeF(音楽プレーヤー)やFirefoxのFlashplayerが起動すると、なぜかjackdも自動的に起動してくれたので、わざわざQjackCtlを起動させる必要がありませんでした。

14.04では、なぜかjackdは起動してくれない。従って、手間を省くためには、Ubuntu Studioの起動時にQjackCtlを自動的に起動・開始させることになります。その設定は、「設定マネージャー」の「セッションと起動」に登録すればOKなんで、難しくはないんだけど、問題は、シャットダウンする時にQjackCtlのウインドウを閉じないと、次回ログイン時にそのまま引き継がれてしまう。言い換えれば、ウインドウを閉じないと、次回ログイン時にQjackCtlのウインドウが2つ出てきてしまうのです。

実は、この問題の解決策が、まだ小生にはわかっていません。誰か、教えてくださいよ〜

Ubuntu Studio 14.04における日本語入力対応

Ubuntu Studioの土台となるXubuntu14.04のiBusにバグがあるらしく、インストール完了時点では、日本語の入力ができません。

今のところXubuntu 14.04のポイントリリースまで、バグ修正を待たなければならないようです。

当然、コマンドライン入力等で、日本語入力対応をする手段はいくつかあります。その中で、現時点で最も安定性が高いと思われるのは、以下のコマンドによるFcitx-Mozcを導入する方法でした。
sudo apt-get install fcitx fcitx-mozc fcitx-libs-qt5 fcitx-frontend-qt5

ここでは、以下のサイトを参考にさせて頂きました。
http://home.catv.ne.jp/dd/kanak/Zlinux/lx035.htm
 

2014年6月21日土曜日

Ubuntu Studio 14.04におけるUSB-DACの認識について

12.04では、USB-DACは「hw:1」と認識されていたのですが、14.04ではUSB-DACに組み込まれているICチップにより、「hw:DAC」(PCM2704の場合)と認識されたり、「hw:SET」(C-Mediaの場合)と認識されたりするので、これでは接続するUSB-DACを替えたら、その都度qjackctlの設定を変えなければいけません。

こりゃ、困った…

いっそのこと、どんなUSB-DACでも、とにかく「hw:0」として認識させるしか、ないよね。
以下のページを参考にさせていただきました。
http://cobo4u.blog87.fc2.com/blog-entry-237.html

sound.confというファイルに以下の記述をして、 /etc/modprobe.d/に格納。
options snd_usb_audio index=0
options snd_hda_intel index=1

これで、qjackctlの「インターフェイス」「入力デバイス」を「(既定)」のまま変えずに、様々なUSB-DACに対応することができました。

Ubuntu Studio 14.04 LTSは、Cedarview(Intel Atom)にも対応

私のメイン機XS35V3は、GPUにGMA3650を使用しており、Ubuntu Studio 12.04をインストールする際、paeカーネルを一旦削除してからドライバを導入しなければならず、かなり苦労しました。

Ubuntu Studio 14.04の場合、XS35V3に普通にインストールすれば、とりあえず起動して使えます。但し、デスクトップの場合、HDMIに接続してもブラックアウトするので、D-Sub 15pinのケーブルでモニタに接続する必要があります。

また、初期解像度が1024x768になってしまうので、こちらのページに従い、1360x768に変更することができました。
http://shima0000.diarynote.jp/201210061615519538/

具体的には以下のスクリプトを/etc/lightdm/lightdm_display.shに保存し、
#!/bin/sh
xrandr --newmode "1360x768_60.00"   84.75  1360 1432 1568 1776  768 771 781 798 -hsync +vsync
xrandr --addmode VGA-0 "1360x768_60.00"
xrandr --output VGA-0 --mode "1360x768_60.00"

/etc/lightdm/lightdm.confの[SeatDefaults]セクションに以下の記述を追加しました
display-setup-script=/etc/lightdm/lightdm_display.sh

また、/etc/lightdm/lightdm_display.shにchmodで実行権を付与しました。
sudo chmod 755 /etc/lightdm/lightdm_display.sh

なお、解像度の変更については、以下のwikiにも記述があります。
https://wiki.ubuntulinux.jp/UbuntuTips/Hardware/HowToChangeMonitorResolution

2014年6月14日土曜日

Ubuntu Studio 14.04は意外と使えるかも

現在、自分のメイン機にインストールしたUbuntu Studio 14.04ですが、結構日本語対応ができているので、そこそこ満足しています。

まず、JACK(qjackctl)。12.04と比べると、日本語でだいたいのことは操作できるようになっていました。

Audaciousもこんな感じです。

12.04では、DeaDBeeFの日本語対応が充実しており、qjackctlを立ちあげなくてもjackdが自動的に一緒に起動するので優位と思っていましたが、14.04ではAudaciousをデフォルトのプレーヤーとして、LiveDVDを作っていこうと思います。

このブログの目的

Ubuntu Studioをインストールする時のややっこしい設定をすべて自動化して、一般の人でも気軽にいい音を楽しめるようにしてみたいと思いました。

Ubuntu Studio 12.04で、そのようなLiveDVDを何とか作ることに成功しました。しかし、もう一度作れと言われても無理なくらい、いろんな知識が必要だったので、このブログを開設し、備忘録を記載することにしました。

現在は、自宅のメイン機(XS35V3)にUbuntu Studio 14.04 LTSをインストールして、 14.04のLiveDVD作成にチャレンジしています。

ただ、同じUbuntu Studioとはいえ、12.04と14.04は構造的には全くの別物。一体いつになったらLiveDVDができるのでしょうか?